足場組立では図面と届出が必要 足場の組立てに必要な知識とは
足場組立の前には図面を作成し、職人はその図面に従って足場組立を行います。
また、一定条件以上の足場組立の際には届出が必要で、届出書と共に図面を労働基準監督署長に提出する必要があります。
このページでは、足場組立の際の図面作成に必要な知識について解説します。
足場組立の際には届出が必要な場合もある
枠組足場、単管足場、丸太足場、一側足場では、足場組立から解体までの期間が60日以上あり、かつ高さ10メートル以上の足場は労働基準監督署長に「機械等設置届」の届出が必要です。
条件に該当する場合は足場組立の作業が始まる30日前までに、所轄の労働基準監督署に機械設置届(様式第20号)に添付書類として案内図、工程表、平面図、詳細図、構造計画書などを提出します。
図面作成にはCADの知識が必要
足場の図面作成には資格は必須ではありません。
足場組立に関する知識とCADの知識があれば作成が可能です。
CADは参考書などで独学で勉強することも可能ですが、効率よく学ぶにはスクールや通信講座を活用するのがおすすめです。
図面作成には建築施工管理技士の資格が役立つ
足場の図面を作成するために、建築施工管理技士の資格があると図面作成の知識を学ぶ上で役立ちます。
建築施工管理技士の仕事内容
建設施工管理技士の仕事は足場や建物の品質が確保されるように管理を行うことです。
発注者や設計者との打ち合わせや施工図の確認、工程管理まで幅広く行います。
建築士と協力し、設計図通りに施工することが難しい場合は設計図の品質を確保しながら設計図の内容を変更し、施工図に反映するなどを検討します。
建築施工管理技士には1級と2級がある
建築施工管理技士には1級と2級があり、1級は建設工事すべての施工管理が可能です。
2級は建築、躯体、仕上げの3種別に分かれており、管理できる工事種類が限られます。
活躍の場を広げるために資格の準備をしておく
足場組立の現場では図面を作成することはあまりありません。
しかし、足場組立の現場は体力仕事となり、年齢を重ねるにつれて管理業務など、他の業務への移行も検討していく場合もあるでしょう。
その時、足場組立の図面作成など、活躍の場を広げるために建築施工管理技士やその他の管理業務に役立つ資格を取得していると活躍の幅を広げるうえで役立ちます。
現場で働きながら少しずつ資格の準備を進め、スキルを磨いておくと、将来のキャリアが広がるだけでなく、現場での知識を深める上でも有効です。
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