枠組足場の一つであるビティ足場についてご紹介
足場を組んで高所で作業する鳶職人の方は、工事現場での花形的存在です。
昔から変わらぬ日本らしい光景と思いきや、
ビケ・ビティという可愛らしい用語を聞いたことがある方もいるかもしれません。
実はこれ足場に関係する用語、似た響きですが、それぞれ別ものです。
ビケ足場というのはくさび緊結式のものでビティ足場は鋼製枠組み足場を指す言葉、
今回はその中でもビティについて見ていくことにします。
その由来もまた全く違っているのです。
名前の由来
ビケ足場のビケは商品名で開発した会社の名前から広まりました。
美形から来ているという説もあります。
細かいユニットを組み合わせての美しい形はまさに美形の名がふさわしく、
これでもう混同することはないでしょう。
そしてビディ足場、これは考案者であるデビッド・イー・ビディの名が由来となっているのです。
ビディと言えばかっこいいけれど地域によってはビテイと呼ぶところも、
「美定」などの漢字を当てて考えていた方もいたのでは、
さすがに由来まではご存じない方も多いみたいです。
ビディ足場について
このビディ足場、枠組足場の一つで
建枠にジャッキ・筋交や壁つなぎ・手摺といったものを基本鋼製部材としています。
昭和27年にアメリカより輸入され、主に建設現場にてビルの外壁面で使われる足場です。
資材の強度が高く耐久性が高いのがメリットです。
地上から45メートル・14階建てや15階建ての建物にも対応します。
この足場、上の方になればなるほど組み立ても大変そうに思われるでしょうが、
一つ一つ資材を持って上がるわけではなく何個か地上にて組立てては
それをそのままの状態でクレーンで持ち上げる、そしてつなげるといったやり方となっています。
ですから15階建てであろうとも、あっという間に組みあがっていきます。
単体足場にくらべてとにかく部材の種類が多いのも特徴、ということはあっという間とはいえ
他の足場と比べるとどうしても時間はかかってしまうといったデメリットはあります。
クレーンの使用が必須ですから、それが入るだけの環境が必要とはなります。
さまざまな形状の部材をくみ上げるには知識も必要、
さまざまなメーカーが参入していることから違ったメーカーだとピッタリとくっつかず
ミスマッチといった場合もあるのもデメリットではあります。
とはいえ、ビディ足場も、現在の建築現場において大切なものとはなっているのです。
足場と言っても一種類ではないわけです。
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