公共工事で入札金額を高くしたい場合は「建設業経理士」の資格のある人を雇用する
公共工事とは想像の通り、国や都や県や市町村が業者に委託して行う競争入札工事の事です。
そしてこの時に必ず必ず行われるのが「経営事項審査」と言う物です。
では「経営事項審査」とはどういうもので、
なぜ「建設業経理士」の資格が役に立つのかについて書いてみたいと思います。
経営事項審査とは
法律ではこのように決められています。
「業者が直接公共工事を請け負う場合には経営事項審査を受けなければならない」
「経営事項審査」というのは、会社に対する調査の様なものです。
その会社の経営状態や技術力を審査するものでそれには点数が付きます。
そして先ほどの「建設業経理士」の資格を持っている従業員の会社はその点数がUPします。
よって入札金額も高くなるという訳です。
建設業経理士とは
では「建設業経理士」とはどういう物か
「建設業経理士」は4級から1級まであります。
その内に点数に加算されるのは2級と1級です。
2級は従業員1人につき0.4点の加算となります。
なので従業員の中にこの資格を持っている人が多ければ多いほど点数がUPします。
1級は従業員や税理士1人につき1点の加算となりますが、
残念ながら1点は1人分しか使えません。
税理士と従業員が共に建設業経理士1級を持っていても使えるのは1人分だけと決められています。
「建設業経理士」試験の難易度ですが、2級は日商簿記2級くらいのレベルがあれば大丈夫です。
近年は問題も難しくなってきていますが、
このくらいのレベルがあれば3か月も勉強すれば取得するのにはそんなに苦労はありません。
そして1級ですが、これはもう相当難易度が高いです。
5年の間に3項目の試験に合格する必要があります。
なのでもう税理士や会計士の先生に取得してもらうというのが一般的です。
申し訳ないですが日商簿記1級。
すなわち税理士や会計士を目指すぐらいのレベルでないと取得は不可能なようです。
合格率も20%いかないといわれています。
もちろん「建設業許可」さえあれば下請け業者として公共工事を請け負うことは可能です。
但しこの場合もちろん受注金額は大幅に下がる事が予想されます。
まとめ
今は公共工事を請け負う専門の建設会社も増えています。
もしよろしければ従業員さんには「建設業経理士2級」
そして税理士さんには「建設業経理士1級」を求めてみたらいかがでしょうか。
2人分合わせて1.4点の加算が付きます。
もちろん従業員さんに持っている人が多いほど加算額は大きいですが、1.4点の加算も相当大きいです。
公共工事の入札金額がかなりUPする可能性は高いのでお勧めです。
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