鋼管をつないで一体化!配管施工に欠かせない溶接継手
金属同士をつなぎ合わせる溶接に欠かせないのが溶接継手です。
溶接継手が開発されたことで溶接の可能性は飛躍的に広がりました。
現在でもさまざまな場面で活用されている溶接継手がなければ
社会の発展はなかったと言っても過言ではないほどです。
今回は、配管の溶接に用いられる溶接継手を紹介します。
溶接継手とは
溶接継手とは、
主に管溶接において部材同士をつなぎ合わせるために使われる接続用部品です。
使うことで直線の管部材同士を組み合わせて
さまざまな形状の配管レイアウト加工が可能になります。
配管部材は特定の目的に使用される専用部材を除き基本的に直線です。
いわゆる直管と呼ばれる真っすぐの配管部材を施工現場にあわせて設置するには
部材同士を組み合わせて使う必要があります。
溶接継手は配管同士をつなぎ合わせるための部品です。
短い部材をつなぎあわせて長いひとつづきの配管にしたり
角度を変えたりと色々なレイアウトが実現するのは溶接継手があるからです。
溶接継手の種類
溶接継手には目的や用途に応じていろいろな種類があります。
配管設計に応じて必要な溶接継手を用意し
直管部材と組み合わせることで自由に配管施工できます。
よく用いられるものとしては直管を組み合わせて長いひとつづきにする「同心」や
角度を変えられる「エルボ」、3本の配管を組み合わせT字を作る「ティー」や
分岐工法用の継手「サドル」などがあります。
理想の配管レイアウトを実現するには
どのような溶接継手をどの位置に配置するのかが重要になります。
原理的には溶接継手を増やせばどのようなレイアウトでも可能ですが、
溶接継手の数が増えれば増えるほど施工は複雑化し工期も費用もかさんでしまいます。
配管レイアウト設計ではできるだけ少ない溶接継手で
最高の効率を実現することが重要になります。
溶接継手のメリット
溶接継手の最大のメリットは複数の配管部材を一体化させられることです。
配管部材と溶接継手を溶接し、つなぎ合わせることで強力な接合力で結ばれ一体化します。
配管部材の接続部品としてはネギ式や差し込み式の継手もありますが、
溶接継手はそれらの部材よりもずっと強い接合力が期待できます。
高い圧力のかかる配管の設計では圧力で配管が外れないよう十分な強度確保が必須です。
溶接継手の強い接合力があれば優れた耐圧性、耐久性により安全性と長寿命が確保できます。
まとめ
溶接継手は配管施工に欠かせない重要な部品です。
材質やサイズが異なると不具合が生じてしまうので
施工時は必ずふさわしい溶接継手を選択してください。
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