建設現場、特に高所作業では安全性の確保が重要です。
そのために欠かせないのが、足場材のアンチです。
この記事は、アンチの基本情報とアンチと混同しがちな足場の床材を紹介、そして設置時の注意点をまとめました。
これから建設現場で仕事をするという方は、ぜひご一読ください。
足場材のアンチとは
アンチとは足場材の一種で、「布板」「床付布板」「踏板」とも呼ばれています。
足場の床部分に敷かれ、建設現場の安全性を確保するためになくてはならないものです。
アンチを設置することで、高所作業で効率よく安全に作業できるでしょう。
滑り止めに効果的な設計が施されており、作業中の転倒防止にも有効です。
足場の床材3つ
足場の床材は、アンチ以外に「足場板」と「踏板」といったものがあります。
これらは、アンチと混同されることが多いものですが、異なるものです。
ここではアンチと足場板、踏板それぞれの特徴を見て、違いを把握しましょう。
・アンチ
アンチは、高層建築工事の足場の床材としてよく用いられています。
そのため、重量があり頑丈、高所での風によるあおりを防ぐために、通気用の穴が空いています。
滑り止めとして凹凸加工が施されている点も、アンチの特徴です。
・足場板
足場板はパイプに引っ掛けるフックがついていない床材です。
スチールやアルミで作られていますが、合板や杉板の足場材も用いられています。
特に、神社や重要文化財の建造物などを修繕するときには、木製の足場板が使われています。
これらの建造物は、ほとんどの場合、金属製の資材の使用ができないためです。
・踏板
踏板はメッシュ状で通気性が良いことが特徴です。
降雨時でも雨水が溜まらないので、足が滑って転倒してしまうことも防げます。
また、軽量で運びやすいことから、比較的狭い場所での工事に使用されます。
アンチを設置するときの注意点
安全に効率よく作業を進めるためには、アンチを正しく設置することが重要です。
アンチにはフックが付いているため、比較的容易に組み立てられるでしょう。
一人でも設置可能ですが、慣れていない場合はほかの作業員にサポートしてもらいながら設置するのがおすすめ。
また、アンチを設置したあとは、しっかり組まれているか点検することも重要です。
作業中の事故を防ぐためにも、アンチの設置は難しくないとはいえ、慎重になることが重要です。
まとめ
建設工事の足場には、アンチを正しく設置することが安全と効率向上の鍵です。
安全を最優先に、適切にアンチを使用しましょう。
この記事が、建設工事での仕事を検討している方や、現場に出て日の浅い方の参考になれば幸いです。