建物を建てるために鉄骨を組み上げていく工事のことを、総称して鉄骨工事と呼びます。
鉄骨工事をおこなっている建設現場を、誰もが1度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
ただ鉄骨工事の施工方法など、くわしいことはそれほど知られていませんよね。
そこで鉄骨工事についてわかりやすく紹介します。
鉄骨工事とはどんな工事なのか
建物の中核となっている骨組みの部分は、鋼鉄部材を用いていることが多いです。
現代的な建物はほとんど鉄骨造ですから、それほどめずらしいわけではありません。
鉄骨造でないのは木造住宅ぐらいですので、鉄骨造の建物はとてもメジャーですよね。
その鋼鉄部材で建物の骨組みを作っていく工事が、鉄骨工事と呼ばれています。
そう考えると鉄骨工事は非常に身近ですよね。
鉄骨工事の大まかな施工方法
鉄骨工事の施工方法は、クレーンなどの重機を使って組立てることです。
鉄骨工事では必要な分だけ鋼鉄部材を使いますが、これは工場で前もって製造しておきます。
運びやすいように設計されていますので、移動させるのに手間がかかってしまうわけではありません。
まず鋼鉄部材を工場から運び出し、現場で設計通りに組立てていきます。
クレーンなどの重機で鉄骨を吊るしたら、今度はそれらをとりあえず固定させていきます。
その後さらに本格的に固定させる作業をおこない、最終的には溶接によって鉄骨同士を接続させます。
建物の土台となる骨組みの部分ですから、二重三重に固定させて丈夫にしなければいけません。
しっかりとした強度があれば、それだけ頑丈な建物になります。
建設の現場で求められる鉄骨工事の技術
今は建設業界全体で人手不足が深刻化していますが、
だからこそ建設の現場で鉄骨工事の技術は求められています。
令和になってテクノロジーはさらなる進歩を遂げましたが、
鉄骨工事のすべてを機械任せにはなかなかできません。
鉄骨工事の現場でどのような判断を下すべきなのか、それまで培ってきたノウハウが必要とされます。
専門的な知識を求められますし、経験も求められるのです。
鉄骨工事の現場では、有能な人材が渇望されています。
まとめ
鉄骨工事は建物の骨組みとなる工事だけに、これからも継続的な需要があると見込めます。
ただ建設業界は人手不足ですから、需要への供給をどうするかが今後の課題です。
AIをはじめとしたテクノロジーによるサポートも期待できますが、
人材の育成も同時に進めていく必要があります。