ビルなど大きなものとなると負荷もかなりのものに、それを支えてくれるのが丈夫な鉄骨です。
ただ大きく頑丈なゆえにそれを人力で運ぶわけにもいかず、
正しい手順で処理をしなければ大きな事故の原因ともなってしまいます。
鉄骨工事管理責任者資格を持つものが管理指導する中でどのように鉄骨工事は進められていくのか、
その流れについて見ていくことにします。
着工
鉄骨工事では近隣住民といかに円滑な関係を築いたままに工事が進められるかも重要です。
防音や防塵効果を持つ塀を周りに施すなど、さまざまな作業も同時に実施されることとなります。
最近だとその塀におしゃれなデザインやその建物の絵が施されていることもあり、
鉄骨工事の流れがすべて終わって建物がお目見えするまでの期間も
そこを通る・訪れる方々を楽しませる工夫がなされていることもあります。
大きな建物ほど倒れたらおおごと
下準備が終わったら今度は建物を支える杭を支持地盤まで打ち込むくい打ちといった流れとなります。
そして山留め・掘削です。
本格的に始まりました。
鉄骨工事と言いながらも、実際に鉄骨が登場するのはまだまだ先の話です。
次は躰体工事、土台がしっかりとしていないと上がどれだけ丈夫でも意味がありません。
最初の方の流れもいずれも重要なものなのです。
鉄骨工事で使われる鉄骨は重機がなければとても運ぶことなどできません。
揚重機を設置しましょう。
どれくらいの重さのものを吊り上げることとなるのか、どのような敷地か、
作業環境はどうかなどを考慮したうえで使われる重機の種類は違ってきます。
小回りが利くラフテレーンクレーンは、いっぽうで走行速度が増すことでリスクが高まります。
軟弱な地盤に最適なクローラークレーン、
こちらは走行速度が遅いことから公道での自走が不可能なのです。
そのため解体してトレーラーなどに積み込んで
現場へと持ってこなければならないといったデメリットもあります。
鉄骨工事
重機が届けばいよいよ鉄骨工事です。
鉄骨を組立て建物の骨組みづくりをおこなうのです。
ここでも、敷地などの条件によって建て方は変わります。
すべて鉄骨工事管理責任者の指示があってこそです。
機械だけでなく人の手も重要で、
高い場所を縦横無尽に駆け回る鳶の方々が
その作業を目で確認し安全に進められるように頑張っているのです。
鉄骨工事後にも、外壁・内装などさまざまな工事がありそれでようやく建物は完成です。
多くの人々が関わることで作られているのです。