足場工事といえば、安全性の確保や正確な施工が求められます。
そのため、それらの技術、知識を保証するための資格が必要です。
今回は、足場工事に必要な国家資格、とび技能士、足場の組み立て等作業主任者及び
足場の組み立て等作業従事者の資格の3種類の概要について解説します。
この記事を読むことで足場工事の施工に必要な資格が分かるでしょう。
基本となるのはとび技能士の資格
足場工事の基本資格は、とび技能士です。
この資格は1~3級のランクがありますが、まずは足場工事などの組み立て、
解体などの他、土止めなどのとび職の基本となる3級取得を目指しましょう。
この資格を取得できるだけのレベルに達することで、
足場工事の基本的な流れについて理解できるレベルまで達することができます。
もちろん、これ以上のランクである1級や2級もありますが、
これらの資格取得には、試験をパスすればいいというわけではありません。
実際に現場での作業を行ったことを証明する実務経験が受験資格になります。
具体的には2級が3級合格後、2年以上の実務経験が必要です。
1級に至っては非常に期間が長く、
2級合格後2年以上の実務経験、3級合格後3年以上の実務経験などがあります。
加えて、7年以上の実務経験が求められ、
最低でも現場に7年以上立った人物でないと免許が交付されません。
足場組み立て等作業主任者と従事者も重要な資格
足場組み立て等作業主任者と従事者の資格も紹介しましょう。
まず、足場組み立て等作業主任者は、
約5メートル以上の足場の組み立てや解体などの作業をする際に
作業の主任責任者よして従事するのに必要な資格です。
これは、安全衛生管理体制に関する法令で定められた、
足場組み立てや解体作業を行う場合に必要な資格とされています。
こちらは、足場の現場作業に3年以上従事した実務経験が求められる資格です。
足場の組立て等作業従事者は、学科教育のみの資格で、
足場組み立てに必要な知識を保証するための目的で取得します。
大体6時間程の受講で取得できますが、
足場工事をする際に最低限取得しておく必要がある資格です。
まとめ
足場に必要な資格は今回紹介した3つの資格です。
とび技能士の資格だけでなく、
作業をするうえでは足場の組立て等作業従事者も最低限取得しておくことが求められます。
これらの資格を取得しておくことで、より安全に確実な施工ができるようになるでしょう。
また、施工主からの信頼を勝ち取るためにも、これらの資格はとても重要です。